ACT瓦版

ACT瓦版 Vol.23(2010年11月29日発行)

ACT 待望の新事務所開設

ACT 待望の新事務所開設

ACTは去年の3月に丸亀町G街区再開発に伴い、それまで事務所を構えていた旧みずほ銀行高松中央支店ビルを退去したあと、新しい事務所が決まらないままになっていましたが、このほど、高松市大工町の丸亀町第3駐車場2階に新事務所を構えることになり、9月10日に引越しを行いました。新事務所はそれまでカルチャーセンターとして使われていたもので、フローリング仕様の明るい広々としたスペースです。数十人規模の会議や音楽、芸能などのレッスンにも使えるので、今後ACT会員の皆様のお役に立てることと思います。

これまでACTは数年ごとに事務所が変わり、皆様には大変ご迷惑をおかけしましたが、今後はこの事務所をベースに活動を続けていくつもりでおります。

発足から10年目を期に、新しい体制でスタートしたACTは、この事務所を拠点に、設立時から掲げてきた「文化の応援団」として、NPO法人の使命を果たしてまいります。どうぞご支援のほどよろしくお願いいた

ラジオで読む香川菊池寛賞プロジェクト

ACTは今年度、新事業を含む6つの事業に取り組みます。このうち主な事業を、担当理事やディレクターが報告します。
唯一の新規事業である「ラジオで読む香川菊池寛賞プロジェクト」はRNCラジオとの共同企画。
担当ディレクターは大西詠子さん、サブ・ディレクターは愛染伊知朗さんです。

ACT 待望の新事務所開設
▲財田川夏物語を紹介する特別番組
 左から明石理事長、熊谷アナ、松岡さん、藤田館長

高松市出身の文豪・菊池寛の業績を顕彰するとともに、郷土文化の向上や、文芸創作活動の奨励を目的として1966年に創設された香川菊池寛賞。毎年、優秀な作品が香川菊池寛賞を受賞してきましたが、その発表の場は限られており、賞の存在すら知らない世代も増えてきています。

世間に広く知られてこそ作家が育ち、新たな文化も生まれます。作家が身を削る思いで産み落とした作品に、もう一度スポットライトを当てたい。郷土の未来を背負っていく子供たちに、豊かな芸術文化と触れあう身近な機会をつくりたい。そんな思いでスタートさせたのが、香川菊池寛賞受賞作品を朗読で紹介する、「ラジオで読む香川菊池寛賞」。

既存の芸術ジャンルにとらわれることなく、あらゆる創造と表現する人々を応援することを目的として活動を続けてきたACTの、今年度の新たな事業です。

まず4月からは、今年度の受賞作品「波のグラウリヤ」と奨励賞「四つ葉さがし」を放送し、続いて、8月22日からは、第41回受賞作品、伊藤健治作「財田川夏物語」を放送しました。

「私に執筆のきっかけをくれた患者さんが昨年亡くなった。主人公の名前の一字も彼の名前からもらった。支えてくれた全ての人に感謝したい」と、受賞会見で喜びを語った作者の伊藤健治さんは、会見直後に、くも膜下出血で倒れ、贈呈式を前に59才で亡くなりました。8月15日に放送された作品紹介の特別番組には、故・伊藤健治さんのパートナー松岡純子さん、菊池寛記念館の藤田正勝館長、我らがACTの明石安哲理事長が出演。作者の伊藤健治さんと作品の魅力を大いに語り合いました。

昭和三十年代の財田川周辺の自然を舞台に、難病を抱える十一歳の少年、加藤篤彦の成長と心の揺らぎが、個性的な登場人物との交流を通して描かれた作品です。人生最後の大仕事として、伊藤さんが書きあげた「財田川夏物語」。「波のグラウリヤ」、「四つ葉さがし」とともにぜひお聞きください。

ラジオで聞く香川菊池寛賞

「四つ葉さがし」を朗読する池田弥生アナウンサー
▲「四つ葉さがし」を朗読する池田弥生アナウンサー

RNCラジオでは、「ラジオで読む」ではなく「ラジオで聞く香川菊池寛賞」という名前で、毎週月曜日のお昼12:30~12:45の15分間放送しています。放送終了後は西日本放送のホームページで、過去の放送を聞くことができます。

またACTのホームページの「れこめんACT」では、放送に合わせ、原稿を読むこともできます。目と耳で読む香川菊池寛賞受賞作品、その融合世界をご堪能ください。

  • 第46回香川菊池寛賞受賞作品
    正岡美香作 「波のグラウリヤ」
    4月4日~5月23日(8回)
    朗読:熊谷富由美アナウンサー
  • 第46回香川菊池寛賞奨励賞受賞作品
    太田貴子作 「四つ葉さがし」
    5月30日~8月8日(11回)
    朗読:池田弥生アナウンサー
  • 第41回香川菊池寛賞受賞作品
    伊藤健治作 「財田川夏物語」
    8月22日~10月31日(11回)
    朗読:山口喜久一郎アナウンサー
  • 11月7日からは、第43回受賞作品、三田慶子作「舞扇」を、熊谷富由美アナウンサーの朗読で放送中です。

「子どものための演劇教室」2年目を迎えて。

劇団マグダレーナ代表 大塚 和明

「子どものための演劇教室」2年目を迎えて。

この国の子どもが出る芝居が嫌で「子どものための演劇教室」をやることにした。

大人が手取り足取り指導して作ったステレオタイプの演技や作品が嫌だったのだ。

覚えたセリフを喋るだけの子ども演劇を「感じる演劇」にしたいと思った。どんなに幼い子どもでも聞くことが出来、感じることが出来るからだ。聞かず、感じず、ただ流暢に喋る演技から、自分で感じたことを表現させたいと思ってやってきた。

これはそう簡単なことではなく、まさに子どもと一緒に試行錯誤しながらの1年だった。

稽古中それまで共にしていた子どもが亡くなってもゲテゲタ笑いあっていた子どもが、旗揚公演「40億年の勇気」で感じて涙するラストシーンを見事演じてくれた。

2年目は舞台での実践と自らの作品作りに挑戦している。

舞台には毎年行われる高松市民文化祭アーツフェスタに劇団マグダレーナの大人の役者と共演するという形で参加した。それは子どもを単に大人の付属として扱う従来のドラマ作りではない大人と互角に演じ合うことをやってもらった。

舞台は1950年、あの朝鮮戦争前夜から始まる。体験がない大人にまじり、子ども達もその時代背景を学びながら、当時の生活環境、下駄の穿き方、カンケリ、チャンバラや紙芝居といった子どもが最も子どもらしかったあの時代、貧しくても互いに助け合っていた時代を体感してもらいながら、半年間の稽古を通じて大人達とのほほえましい交流が生まれてきた。こうしたことは舞台で生活感を出すためには欠かせないことであり、演劇を通して様々なことを学んでくれたと思う。

この舞台のテーマの一つに「闘わない」を選んだ。今私たちをとりまく環境はあまりにも「闘う」ことが溢れそれを美化したエンターテインメントが多い。子ども達に人間には「闘わない」という選択肢があることを示し、ラストでの、闘おうとする大人たちに必死にしがみついて闘いを止めるシーンには多くの観客から賛同を得た。これも子どもだから出来たことで大人が子どもの格好をしたのでは絶対に出来ないシーンだったと思う。

8月の終戦記念日には朗読劇「星になった子ども達」を文化センターで公演した。

戦前、国策で満州に渡った開拓民がソ連の参戦で家族を失い、孤児となった子ども達の避難生活を綴ったものだ。大人達が引き起こした戦争によって無惨にも飢えと病で命を落としていく過程を子どもの声で伝えることができた。戦争に真っ向から取り組んだ作品ということでNHKから数日間の密着取材を受け子どもたちの活動を県民に伝えてもらった。

「感じながら演じる」演劇教室の次の課題は作品作りである。

何でもいいから10分以内で脚本を書いてもらっている。制約がないだけに、奇想天外な発想からいじめ問題まで幅広い作品が出てきている。すでに演出、音響、照明(実際に講義も受けた)、大道具、小道具、衣装と各自で分担し稽古場でのアトリエ公演を行った。初回でもあり大人は一切口出ししないで全て子どもたちに任せた。同様にして自らのいじめ体験を基にした音声劇も作っている(NET上に公開)。これには音響面で手伝いはしているが、とにかく自分たちが作った脚本で演じ、作る喜びを満喫しているようだ。演劇はただ演じるだけでは面白くない。総合芸術として子ども達が演劇に学ぶことはいくらでもある。教室の幕はまだ上がったばかり、これからどういう発展をしていくか楽しみである。

学校教育に豊かな芸術環境を

ACT理事 錦 美弥子

プロジェクトのメンバー。左から筆者、後藤さん、阿河さん
▲プロジェクトのメンバー。左から筆者、後藤さん、阿河さん

子どもたちに豊かな芸術環境を与える、10年後の香川の子どもたちを心の底から楽しませる、幸福なホモ・ルーデンス(遊ぶ人)の時代を迎えるために…を目標に子どもの芸術教育研究プロジェクトが立ち上がり、一年が経過しました。

公教育でやるべき、義務教育段階でのすべての子どもたちに、平等に豊かな芸術環境を与える、教育課程まで変えさせたい…というアクトの目標は、現実にはなかなかハードルの高いものです。

豊かな子どもの芸術教育環境とは果たして何か。その理念を構築するため、子どもの演劇教育に関わった方々、学校現場の先生方、保護者、保護者OB、地域の方、さまざまな立場の方からの意見を集めました。

今、核家族化と少子化の進行で、豊かなコミュニケーションを育む機会が減っている。インターネット社会の進化で子どもたちが五感を育む機会が減っている。また、逆に今の子どもたちは、昔より芸術に触れる機会が増えているのでは、など、様々な意見が出ました。

個人的に、私自身母親として、子ども達が学校に通っている頃に、同じ思いをもつ瞬間が幾度かありました。特に平成14年度の完全週休2日制の実施により、副教科(音楽、図工、体育、家庭科)の授業数が年間70時間から55時間に減少しました。情緒を育てる活動、表現力を育てる活動は、特に副教科の時間の影響が大きいと思います。学校は忙しくなり、そのあおりが課外活動にも影響し、学習発表会(昔の学芸会)は練習時間が少なくなり、主役が何人も交替する演劇(平等主義、親からの影響か?)になったり、一時流行した小学校の金管バンドも、子どもの生活の多忙化などの影響で活動は衰退気味です。学校では子ども達が表現する活動、創造する場、人と人が関わる場がどんどん減っていっている気がします(今年度、学習指導要領の改訂により、授業数は増加したものの、副教科は微増にとどまる)。反面、今ほど子どもが豊かな芸術環境に恵まれている時代はないと言う世間の声もあり、このプロジェクトの方向性が定まらず悩んでいました。

そんな中、平成17年度から平成19年度まで3年間、文科省の研究開発学校として、「表現に関する内容を統合した教科を創設し、感じる心を大切にした豊かな表現力の育成を目指した研究開発」に取り組んだ小学校が地元香川にあった事を知りました。あくまで研究、モデルとはいえ、実際に関わった主任先生からの話には、並々ならぬ、パッション、ミッション、エネルギーを感じました。忙しい学校教育の現場で教育課程まで変えて取り組んだS小学校の取り組みは、我々プロジェクトのメンバーには希望の光でした。今後、この不可能のような取り組みを広めるために、感動することの好きな人、情熱を持った人、学校教育現場の熱い先生方、子どもが好きな人、関心がない人、等々、様々な方々とネットワークを築き、勉強会を12月より開催していきます。多くの方々に関心を持っていただき、力を貸していただきたい・・・と願います。

(P.S不可能が可能になる日を夢見て、子どもたちのキラキラ光る瞳を胸に・・・錦のつぶやきでした)

10年目を迎えるCJ高松

コールジュニア高松  石井 真紀

コールジュニア高松
▲コールジュニア高松

コール・ジュニア高松を指導するに当たって私は三つの目標を持ちました。

一つは世界の歌を原語で歌うこと。現在、持ち歌となる国は15ヶ国、今年はアメリカ「線路は続くよどこまでも」フィンランド「サラスポンダ」に挑戦中。世界地図で場所を調べ気温や特徴を知り衣装も考えたりするとその国のニュースが流れるとまるで知人がいるかのような親近感がわくのが不思議です。

二つめは家族で歌いあえる歌を持つこと。子ども達の歌をきっかけに3世代が歌い合いそれぞれの時代の背景などを教えてあげてほしいと願っています。

三つ目は自分を楽器とし磨く楽しみを持つこと。今は思うように歌えなくても目標を持ち歌い続けていたらきっと目標に近づける。明日の自分を楽しみにすることは全てのことに通じることだと思うのです。

2004年2月11日、コール・ジュニア高松は結成して2年目で初めて合唱組曲「しずかにしてね」を歌い大きな舞台に立ちました。あれから毎年「食べ物」「友達」「先生」「家族」「地球」「太陽」「動物」等テーマを決め年間通じてそのテーマに向き合ってきました。

今年は「乗り物」。それぞれの時代の自転車、バス、汽車、電車、飛行機、宇宙船等々…これからはどんな乗り物になるんでしょう。乗り物で移動しなくてもいい時代になるのでは?という意見もでました。いろいろなテーマから学ぶことはやはり環境や平和など子ども達からは共生することの難しさと大切さが言葉になって現れます。

来年10周年を迎えるにあたり三つの目標に大きな手応えを感じています。成長した団員から勇気をもらい、この秋開講を目標に5歳児の団員を募集しています。

  • 5~6歳 第1~3週水曜日
    丸亀町レッツホール 15:50~16:30
  • 小学生 第1~3週水曜日
    丸亀町レッツホール 17:00~18:30

一緒に世界の子供の歌を原語で歌ってみませんか?

アクトコラム

嫌いなんだよなあ、アンケート(上村 良介)

平成23年度 総会を開催

再任された明石安哲理事長
▲再任された明石安哲理事長

出席者は32名(うち委任状18名、会員総数41名)
▲出席者は32名(うち委任状18名、会員総数41名)

ACTは平成23年度の総会を7月3日、サンポートホール高松66会議室で開催。平成22年度の事業報告、収支決算報告、監査報告を行ない、続いて平成23年度の事業計画案、収支予算案、役員の選任案の各議案を提案。いずれも満場一致で可決されました。

23年度の事業は、「少年少女合唱団育成」、「子どものための演劇教室」、「演劇公演」、「子どものための芸術教育研究プロジェクト」、「瓦版ACT発行」の5事業を継続し、「ラジオで読む香川菊池寛賞プロジェクト」を新規事業としてスタートさせました。

理事長に再任された明石安哲さんは挨拶の中で、「ラジオで読む香川菊池寛賞プロジェクトは補助金が決まってない段階でスタートさせてうまくいった。物事はタイミングが大切。文化を旗印に、役所ではできないことを私たちがカバーしていきたい。今年度は新しい10年に向けて飛躍の年にできると感じている」と熱く語りました。

平成23年度役員紹介

役員 氏名
理事長 明石 安哲
副理事長 小野 修一
理事 阿河 淳也
理事 後藤 努
理事 錦 美弥子
監事 関谷 利裕
監事 中山 千晶

アクトコラム

エバンジェリスト=夢を見る天才(明石 安哲)

ACT新事務所紹介

新事務所の広さは約6メートル×11メートル。フローリング仕様で、半分をACTの事務所、半分を多目的スペースとして使っていますが、イベントによっては事務所の一部を多目的スペースにすることもできます。備品は電子ピアノ、会議用テーブル(大2卓、小3卓)、イス55脚、DVDプレーヤー、オーディオ、プロジェクター、スクリーンなどです。

使用申し込みが出来るのは会員のみで、利用料は時間あたり850円です。

詳しいお問い合わせは 090-7625-0126(錦)まで。

電子ピアノ
▲電子ピアノ

舞踊などの練習に使える鏡もあります。
▲舞踊などの練習に使える鏡もあります。

多目的スペース(約6m×6m)
▲多目的スペース(約6m×6m)

狭いながらもキッチン付き
▲狭いながらもキッチン付き

丸亀町町営第3駐車場の2階が事務所。左下の階段から上がります。
▲丸亀町町営第3駐車場の2階が事務所。左下の階段から上がります。

丸亀町商店街、お茶の亀屋まえ(ここを曲がるとすぐ事務所です)
▲丸亀町商店街、お茶の亀屋まえ(ここを曲がるとすぐ事務所です)

地図
▲地図

編集後記

ACTはこの10月で満10歳になりました。この間ACTがこだわったことのひとつがマチに拠点を置くこと。事務所が転々としてもマチから離れませんでした。文化の応援=マチの応援でもあったのです。初心忘れず。事務所を世話してくださった丸亀町さんにも感謝。ここから新しい夢を生み出していきたいと思っています。(O野)

アーツカウンシル高松は、市民自らによる芸術文化振興活動をサポートするNPO法人です。
より多くの方が賛同されることを期待します。

昨年度より正会員の年会費が5,000円になりました。

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ACT瓦版 Vol.22(2010年11月10日発行)

新しい10年に向けて。

「芸術は究極の遊びです。人間が人間であるために不可欠な『魂の食べ物』です。近頃元気のない日本には芸術を味わう余裕こそ必須です。私たちは既存の芸術ジャンルにとらわれることなく、あらゆる創造と表現する人々を応援します」(HPより抜粋)−アーツカウンシル高松(ACT)が2001年10月にNPO法人として出発して、今年はちょうど10周年の年に当たります。

本来であれば華やかなお祝いの場を設けて、みんなで次なる10年に向けて夢を語り合うことができればよかったのですが、経済不安の長引く日本の中でそういう幸運に巡り会うことは簡単ではありません。残念なことですが、物事にはこういう季節があるのです。今はこれまで歩んできた道を見つめ直し、じっと耐えてしっかり養分を蓄え、新しい春に備えるべき季節なのだと思います。

ACTのスタートは華々しいものでした。会員数も150人を軽々と超えて地元の著名文化人がずらりと顔を揃えるというにぎやかさでした。フルスペックのオペラに始まり、いくつものジャンルの公演や講座、フェスティバル運動、誘致活動を次々に実現、提案してきました。しかし設立5年を超えた頃から目覚ましいだけの発表活動から、もっと根本的な文化運動にみんなの関心が移ってきました。

たとえば新しい愛唱歌を作る「まちうた」プロジェクトは、東京一辺倒になってしまったポピュラー音楽を人々の暮らすふるさとに取り戻すための活動としてスタートしました。子どものための演劇教室、子どものための合唱教室と合わせ、ここ5年間のACTのもっとも重要な活動のひとつです。

新しい10年のスタートに際し、私たちの新しい仕事を提案したいと思います。子どもたちの貧弱な芸術環境を一変させる仕事です。まずは勉強会を開催することからはじめます。面倒くさい議論から逃げ出さず、しっかり進みます。10年後の香川の子どもたちを心の底から楽しませる仕事です。幸福なホモ・ルーデンス(遊ぶ人)の時代を迎えるために、どうか皆さんの力を貸して下さい。

明石 安哲

アーツカウンシル高松理事長
明石 安哲

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ACT瓦版 Vol.21(2009年11月15日発行)

まちうたプロジェクト第4弾はクラシック!

Memory of T-City

「このまちの歌をつくろう」という合言葉のもとにスタートしたアーツカウンシル高松のまちうたプロジェクトは4カ年計画の最終年に入り、現在4枚目のアルバム制作が進んでいます。まちうたのCDは1枚目がポップス、2枚目はロック、3枚目はジャズ…と来れば4枚目は、そう「クラシック」。とはいってもオーケストラの演奏ではなく、高松市の声楽家グループ「アウローラ」(岸上美保さんほか)が演奏と歌を担当します。詞は1枚目と3枚目で作詞を担当した上村良介さん、曲はアウローラの七條功さんが鋭意制作中。アルバムのタイトルは「Memory of T-City」の予定。年末のレコーディングに向けて、これから追い込みに入ります。ポップスでもない、ロックでもない、いったいどんな高松のまちの歌が出来上がるのか。リリースは来年の春。ご期待ください。

これまでのまちうたCD(左から) Sketch of T-City Rock of T-City  AZZ of T-City
▲これまでのまちうたCD
(左から)Sketch of T-City、Rock of T-City、JAZZ of T-City

レコーディングに向け練習に励むアウローラのメンバー。
▲レコーディングに向け練習に励むアウローラのメンバー。
左より、七條 功、岸上 美保、越智 慎悟、川島 晃代、山本 真梨子、村川 和美

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ACT瓦版 Vol.20

まちうたプロジェクト第3弾 「ジャズ・オブ・T・シティー」リリース

駅に降り立つと、潮風とともにTシティーの音楽と風景が飛び込んでくる。他の街にはない香りと音と色。“まちうたプロジェクト”はそんな街づくりを目指すNPO法人アーツカウンシル高松の企画事業から始まりました。

2007年の「スケッチ・オブ・T・シティ」、2008年の「ロック・オブ・T・シティ」に続く第3弾「ジャズ・オブ・T・シティー」ではミュージカル劇団「銀河鉄道」(高松市)の劇中歌をはじめ穐吉(あきよし)敏子さんや高橋達也さんら高松、香川のジャズシーンゆかりの作品も取り上げました。レコーディング作業は2009年2月30日から3日間、香川県高松市のサンポートホール高松で行われました。おなじみのスウィンギン・ワンダーランド・ジャズ・オーケストラ(SWJO)が中心になって演奏し_、レコーディング監修は同市出身の音楽プロデューサー、三木敏悟さんを迎えて行われました。SWJOの選抜メンバーでつくる「デリシャスコンボ」やボーカルの黒田敦司さん、銀河鉄道コーラス、栗林小学校児童コーラス、SWJOのフルメンバーなど60名を超える参加協力で無事終了しました。今回は1000枚製作し、5月30日(土)16:00より完成記念演奏会をアリスイン高松で今回の収録曲に関係するニューヨークからのスペシャルゲストを迎え開催します。

街の歴史を懐かしむクラシックなジャズとともに、街づくりの中で新しいジャズへと変化していくプロセスが“まちうたプロジェクト”だと考えています。Tシティーの街角に流れ続ける音楽であってほしい。

まちうたvol.3ディレクター ACT副理事長 松崎晃

サンポートホール(小ホール)でのレコーディング風景 左端で指揮を振っているのが監修を担当した三木敏悟さん。
▲サンポートホール(小ホール)でのレコーディング風景
端で指揮を振っているのが監修を担当した三木敏悟さん。

ボーカルやコーラスで参加した銀河鉄道の皆さん
▲ボーカルやコーラスで参加した銀河鉄道の皆さん

サンポートホール(小ホール)でのレコーディング風景 左端で指揮を振っているのが監修を担当した三木敏悟さん。
▲サンポートホール(小ホール)でのレコーディング風景

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ACT瓦版 Vol.19

サンポートホール5周年記念事業
20世紀クラシックの傑作
「カルミナ・ブラーナ」に決定!

サンポートホール5周年記念事業

今年5月、アーツカウンシル高松では、サンポートホール高松開館5周年記念事業企画募集に応募し、見事に企画提案事業(創造型)として選定されました。今回の企画を考える中で、当初、5年前の開館記念喜歌劇「こうもり」を基準に置き、それに以上のオペラ作品を公演してはどうかと考えました。前回の「こうもり」という作品は、ヨーロッパの歌劇場においては、年の瀬にこの一年を振り返り、会場全体で喜びを存分に味わえる名喜歌劇作品でしたので、すぐ企画候補に上げられました。しかし、そんな作品でも、音楽・オペラにあまり興味のない人たちには「こうもり」という題名があまり理解されず、ドラキュラと勘違いされるのではないかという意見もあり、他の作品にしようと言う意見も挙がりましたが、結局、「こうもり」のサブタイトルに「コウモリ男爵の愉快な復讐」を付けることでOKがでたという面白い経緯もありました。その後、事業を進める中いろんな問題があちこちに起きましたが、結果的には、出演者の熱演、ステージの豪華さ、快活でロマンティックな音楽、各方面のゲスト登場、裏で支えた関係者の方々の協力、いや尽力により、大成功に終わることができたと思います。

今回も、いろいろ論議されましたが最終的には、前回のようなオペラではなく、世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」が選ばれました。私は、この作品を9年ほど前に、オーストリアの古城に造られた野外ステージで、300人のコーラス、100人のオーケストラ、また、大勢のバレリーナによる迫力あるエネルギッシュな公演を観て、すごく感動したことがあります。この作品をここ高松で演奏できることになるとは、いまだに信じられない気持ちです。実は、その時、このスケールの大きさでは、香川では、いや大都市でもなかなか公演は無理だろうと思っていたのです。ですから、この高松において公演の実施は、とても嬉しく思います。しかし、それだけに難しく、いろんな多方面の積極的な協力なしでは不可能な事業といえます。幸い、この企画が示された直後、県内のいくつかの有力団体からの厚意あり協力の申し出がありました。力強い限りです。これからは6月に結成されました大山晃さんを委員長とした実行委員会を中心に、仲間、協力者を増やし、この地域の歴史的な公演にするべく努力していくつもりです。みなさん、ぜひとも、ご協力ください。

「カルミナ・ブラーナ」は一般にはあまり知られていませんが、クラシック関係者にとっては20世紀クラシック音楽の傑作として「ぜひ上演してみたい」と思わせる人気の高い曲です。オーケストラの演奏とバレエや合唱団が一体になったステージの迫力はまさに「圧巻」。こうした本格的なカルミナ・ブラーナが上演されるのは地方都市では大変珍しいことです。「カンタータって何?」の疑問も解消すべく、カルミナ・ブラーナ実行委員会の大山晃委員長に解説をお願いしました。

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ACT瓦版 Vol.18

まちうたプロジェクト第2弾
今度はロックだ!


ROCK OF [T] CITY 【まちうた。】プロジェクト



アーツカウンシル高松は昨年に引き続き、2007年度高松市芸術文化振興事業として高松まちうたプロジェクト第2弾を進めています。高松の街をモチーフにしたオリジナルなロックを作詞、作曲し、CDアルバムを制作発表する「ロック・オブ・ティー・シティ(Rock of T City)」プロジェクトです。

まちうたプロジェクトは2006年、その第1弾「スケッチ・オブ・ティー・シティ(Sketch of T City)」プロジェクトを実施。ここに住む人々の色とりどりの思いを込めた10曲のオリジナルソングを発表しました。これらの曲は各種マスコミに紹介され、JRバスの車内BGMや高松市役所のBGMにも採用され、市民の愛唱歌として成長しつつあります。

幅広い年代層をイメージした第1集の成功を土台に、第2集はこのまちで青春の日々を過ごす若者たちの音楽、ロックにターゲットを定めました。さぬきの若者が心躍らせる、さぬきのロックを若者たち自身の手で作り上げていきます。 作詞、作曲、演奏のすべてを一般公募し、新しい才能の出会いの中から、新しい時代の名曲を生み出そうという情熱のプロジェクトです。

呼びかけに応じて30人以上の若者たちが集まりました。2007年7月に実行委員会を設立し、精力的に作業を進めています。

多くの市民に愛され親しまれる「まちうた」の新しいCDアルバムは今年の3月末にリリース予定です。どうぞ大勢の皆さんのご支援をお願いします。

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ACT瓦版 Vol.17

きっとこのまちが好きになる!

CDアルバム「まちうた。~Sketch of T-city~」をリリース

アーツカウンシル高松は初のポピュラーソング事業「高松まちうたプロジェクト」の第一弾として、「まちうた。~Sketch of T-city~」(10曲入りCD)を3月31日にリリースしました。作詞は演出家の上村良介さん。作曲、歌は女性デュオmirekanのボーカリスト菅涼子さん。高松が誇る2人の才能から生まれた珠玉の10曲は、このまちで暮らす人たちの喜びや悲しみを見事に描き出しています。またアルバムジャケットのお洒落なデザインは、ニューヨークで活躍する香川出身のデザイナー坂本浩基さんによるもので、アルバムの完成度をさらに高めています。
「このまちの歌を作ろう」。この呼びかけに想像以上の多くの人たちがボランティアとして参加してくれました。実行委員会の24人の皆さん。サポーターとして支援してくださった60の個人と法人。マスコミ各社。各種企業、団体。そして、芸術文化振興事業として助成してくださった高松市教育委員会。このCDは皆さんの思いの結晶として出来上がりました。改めてお礼申し上げるとともに、ぜひ多くの方々にお聴きいただきたいと願っています。

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▲カラーで紹介できないのが残念。スカイブルーが印象的なCD
ジャケットの「まちうた。~Sketch of T-city~」1枚2,000円。
タマル各店、デュークショップ高松、ヤマハ高松店、ルーヴ空港通店などで販売。

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ACT瓦版 Vol.16

高松まちうたプロジェクト本格始動
実行委員会が発足
口ずさめば、まちがかわる、景色がかわる

伸びのある菅さんの歌声が部屋中に広がり、上村さんの詞が聴く者のイマジネーションを限りなくかきたててくれた。サンポートや中央通りなど見慣れた高松の街の情景が新しい光を浴びて浮かび上がってくる。言葉の魔術師と気鋭のコンポーザー。二つの才能が生み出した曲の完成度の高さには改めて驚かされた。

ACT事務所で開かれた実行委員会
▲ACT事務所で開かれた実行委員会

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ACT瓦版 Vol.15

アーツフェスタたかまつ2006 オープニング公演は「オナワンダ」

「42万人の輝きここに」をキャッチフレーズに今年のアーツフェスタたかまつは6月3日に開幕します。新しく42万都市となった高松市。今年の文化の祭典には合併した6町からも大勢の人たちが参加して7月9日までさまざまな催しが繰り広げられます。 オープニングを飾るのは創作ミュージカル「オナワンダ」。ACTが総括マネジメントを担当するこの公演は公募で選ばれた人たちをはじめ、島田創作舞踊研究所、四国二期会香川支部、コール・ロゼ、コールジュニア高松、高松第一高校、香川オリーブ少年少女合唱団、劇団マグダレーナなどから総勢180人の人たちが出演します。 「妖精の森」「こうもり」「小さな煙突掃除屋さん」に続くACTオペラシティプロジェクト第4弾「オナワンダ」。子どもたちの元気な演技と実力派の大人たちの歌や踊りが今年もサンポートホールを熱気で包みます。ご期待ください。

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▲演技指導に当たるシマダトミオ実行委員会

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ACT瓦版 Vol.14

2月15日から ACTギャラリープロジェクト第1弾

藏本秀彦氏「第二の接吻」原画展

菊池寛の小説が再び脚光を浴びる中、平成16年(2004年)7月から故郷の四国新聞紙上で連載され、絶大な人気を集めた「第二の接吻」の原画展~時と空気について~が15日から3月5日までACTビル1階の自由空間ACTギャラリーと2階ACTスタジオで開かれます。

「第二の接吻」は、大正14年(1925年)7月から97回にわたり東京朝日新聞に新聞小説として連載されました。当時、結婚することと同じほど意味を持った「接吻」をめぐり、2人の美しい女性と男性が恐ろしく、そして悲しい運命に翻弄されていく純愛を描き、大きな話題になりました。 挿画を担当したのが、香川を代表する若手美術家、藏本秀彦氏(善通寺西高校教諭)です。鉄粉の酸化を利用したオリジナル画は、大正モダンを色濃く漂わせる作品の雰囲気を忠実に伝えるとともに、読者の想像力をかきたて、好評を博しました。

本展は、ACTギャラリープロジェクトの第1弾として新規事業委員会が中心となり実行委員会を組織して開催します。藏本氏の協力の下、新聞に連載した全原画97点と「セカンドキスシリーズ」の大作、さらに新たに制作した「フタツノイノリシリーズ」も同時に展示します。菊池寛の作品に新しい息吹を吹き込んだ挿画の魅力をこの機会にぜひご堪能ください。

 ※開館時間は午前11時から午後7時まで、観覧料無料。月、火曜日は休館。

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